ブナコのロゴが初めてデザインされたのは1963年。
ブナコ株式会社が設立された年のことです。
BUNACOのロゴマークのイラストは「ブナの実」と青森県最高峰の津軽富士「岩木山」をモチーフにしています。
マークの下に「BUNACO」の文字を入れたシンプルなデザイン。
1963年頃は主に製品用シールや説明書に使用されていました。
その後、1985年(昭和60年)に望月好夫氏の手でより洗練されたマークにリデザインされ、 現在では「BUNACO」ロゴタイプと共に2通りのロゴとして使用してます。
望月好夫氏の手によりリデザインされたロゴ。
当時から現在まで使用されています。
2006年より使用されているロゴタイプ。
シンプルな直線と曲線のみで構成されたデザイン。
1932-2019年 静岡県出身
旧青森県工業試験場にて工芸にデザインの要素を加え、現代に通用する産業として発展・定着させることに力を注いだ。
ブナコには開発当初から携わり、BUNACO製品の他、ロゴ、包装紙などもデザイン。ブナコの「育ての親」として知られる。
自身もブナコを素材に、オブジェ・花器などユニークなデザインの創作活動にあたった。
東京藝術大学工芸科漆工部卒
青森県工業試験場長
弘前工芸協会理事長
第23回国井喜太郎産業工芸賞受賞
伝統的工芸品産業功労者表彰
青森県文化賞受賞
私の半生はブナコと共に在った。ブナコが私を離さなかったのは、その奥行きの深さと可能性の広がりだった。追い求めても、常にその先が有り、続きが在り、到達点が見えない。そんなブナコに捉まって、半世紀が過ぎた。
開発当初、ブナコのコンセプトの中で重要なキーワードの一つは「森林資源の高度活用」だった。それは今言うところのエコロジー志向だが、実はクラフト本来の自然の姿である。私がブナコを離さなかった理由の一つは、この省資源というブナコの技法的特色に惹かれたからでもある。
ブナの細いテープを巻き、押し出して立体にする、というブナコの技法は、省資源を実現した。更に、この技法による造形は、アイテムや形の多種、多様な変化など、ブナコがどんなに姿を変えても、「温・柔・豊・滑」の表現を実現し、ブナコならではの魅力として、その原点から、今日の新たな試みの中にも軸として貫かれている。
2009年11月開催 望月好夫展にて